2010年10月15日金曜日

リビングルームティータイム第1回 『コンサート』


居間が暗くなり、ブザーが鳴った。「ただいまより、リビングルームティータイム第1回 コンサートをはじめます」アナウンスが響く。
リビングルームに偶然あつまったモノと偶然集まる人によってつくられるイベントの時間、リビングルームティータイム。ピアノとカラオケセットがやってきたことからコンサートが準備された。
前の日にふらっとやってきたピアノ経験1年間の少年がトップバッター。その曲は練習しつづけたが、発表会で披露できずにいたらしい。完璧に弾き切った。かなりうまいリビングルーム店員によるソロピアノとつづき、よさこいチーム栄華連の先生たちによるおどり、代表による歌謡メドレー。機械トラブルに見舞われてもアカペラで唄い切るところ、さすが代表。すこしだけの休憩をはさむ、リビングルームの外には人が沢山あつまっている。中からだとあまりわからなかった。この時にあわせて拡張されたリビングルームは商店街の道に5mはみだしている。いつものテーブルは客席になる。たりない椅子は団地の集会所から借りている。
第二部は天才演歌少女のオンステージ。彼女の出演の由来は面白い。コンサートをやると決まってから数日後のこと、リビングルームでテレビを見ていた店員と近くの寿司屋の少年。そこに姉弟がやってきて共に観る。番組がおわって弟が一言、「お姉ちゃんは歌がうまいんだ。」、そうかそうか、じゃあカラオケセットがあるから唄ってみなよと店員言う。油断していた。こぶしが効く、太く通る歌声。とてつもなく上手かったのだ。たまたま祖父母と寿司屋にきてるというのですぐさまコンサートへの出演交渉をした。
その経緯があって彼女がスポットライトを浴びる。1曲、2曲、3曲、唄い進めるとともにコンサートは多いに盛り上がる。アンコールにも完璧に応えた。コンサートはクライマックスからエンディングへ。
店員がつづく歌い手を客席から募集すると、一人のおじさんが立候補、自己紹介から一曲披露。さらにもういちど店員のピアノソロをおこない、夕方から夜にかけておこなわれたコンサートは幕閉じた。
コンサートが行われた事、人が集まった事、それ自体たしかに一見おもしろいのだが、そこに焦点はないだろう。「非日常としてのコンサート」がスポットを当てたのは、結局日常として其処に存在しているいつものリビングルームそのものだった。








2010年10月3日日曜日

歌がはじまる

来週に迫った第一回リビングルームティータイム、コンサート。いつものリビングルームに少しずつコンサートへの空気が流れ始めています。出演者の練習が行われる夕方。
試供品