コップが割れて最近店員になった人は箒をにぎり、半袖の少年はなんとなく近よっていく。一つのコップの破片をこのあとみんなで集めはじめる。隣の米屋さんは、昨日息子がこんなもの持ってきたけどちゃんと交換したのよね?と心配するし、4月から5年生になった男子は家具を運びながら、最近はいった店員の女性に、僕の方がずっと先輩だからね、と言ったらしく頼もしい。家具を運んだ記念写真を撮ろうとカメラを握り、落とさないように構えもだんだんできてきた。
雨があがり、20人近くいた子どもたちが去って数人残る。久しぶりの模様替えがおわって、ちかくの少年は家に頼んで夕食を持参し、リビングルームに。ひらかれた居間でカレーライスを食べている。
久しぶりに店員としてはいった。開店直後にきて、なぜかチョコチップをつまみながら、じゃれあう女子2人。気持ちいい程、すっ転ぶ。「リビングルームはいつまであるの?」「ひとまず3月まではあるよ。」